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図13 Balud Creek周辺(Naujan)の生息地

 

1)Balansig Depression、Bayani、Naujan(土壌?・?、写真29・30、図14)
底に穴が空いてじわじわと浸水する、定員7〜8人の丸木の渡し舟の縁にしがみつきながら、Butas川西岸の渡し場集落から、東岸の水田地帯に渡る。川の周囲の沼沢地にも舟が通い易いように水路が切られ、途中舟止まりもある。Mount Naujanの山麓はココナッツが一面に植えられた斜面で、それに囲まれた沈水性低地は水田開発されている。ココナッツ畑の下にある道路と水田の間にとり残されたような荒地(湿地)が生息地で、標高10m以下である。pHは水6.96、土6.29で、CaO 50-100mg、MgO 10mgと多くの水田土壌共通の値であるが、Feは2000ppm以上と高く、グライ土壌であった。水のCOD 40ppm、CaCO3 20ppmであった。
2)Bathala Creek、Laguna、Naujan(土壌?・?・?、写真31、図14)
Butas川の大きな吊橋(20m以上か?)を渡り、Mount Naujanのもう一つの沈水性低地で1)Balansig Depressionより広い水田地帯を流れる、比高1.5mの曲流する標高10mのクリークが生息地である。表土は茶色であったが、下層土はグライ土壌であった。化学的性質は1)Balansig Depressionと似ているが、Fe 1000ppm以上、Mn 120−285ppmと高く、周囲の山地の母材の影響を残していると考えられる。pHは水7.60、土5.59で、水のCODは0ppm、CaCO3は15ppmと低かった。

 

 

 

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